一般社団法人 笹川経済支援機構
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは、人間の生活における幸福【心身の健康、安定した経済状況、良好な人間関係、豊かな消費生活】の実現度を示す広い概念である。このQOLの追求は個人の責任に帰する部分も大きいが、もとより個人の努力が及ぶ領域以上に、国家、自治体や地域社会が条件整備をすべき役割が大きいのは言うまでもない。この条件整備のなかで、とりわけ重要な要素が、「心身の健康」と「安定した経済状況」の二点にあると私は考えている。
政府や自治体である「官」は、国民のQOL追求の整備を任ずべきではあるが、そのための予算が十分にない。一方、「民」は株主に対する重い説明責任が課せられており、公益活動に自由に経営資源を投入できる環境はない。したがって、このような公益活に長期的・安定的な経営資源を投入できるのは、公益法人、社会福祉法人、NPO法人を中心とした「公」のセクターだけであろう。そこで、笹川経済支援機構では、このような主旨に鑑みて、現状どのような問題点があり、その解消にはどんな障害があり、具体的にどのような手続きやスキームをもって克服できるかを検討し、建議提言し、実践することを活動目的とすべく設立されたのである。とは言え、我が国で過去に試みられた類似の活動においては、ややもすれば観念的、総合的、道徳的なものにと留まっていた。しかしながら、本機構では活動は努めて具体的、個別的、実践的なものとする。そのために活動領域は「心身の健康」と「安定した経済状況」に絞り、到達目標が明確なものに限定し、抽象的なテーマは極力避けたいと私は考えている。そして、本活動趣旨を広がるにつれて「オープン・ビジネス・プラットフォーム」として機能をし始めあらゆる産業の「クロスポイント」へ変貌していく予感がしてならないのである。
法人概要
名 称:一般社団法人 笹川経済支援機構
設立日:平成24年4月6日(2012年)
役 員:理事長 笹川 能孝
理 事 江口 裕司
活 動:産業振興・新産業の創出・地方振興に取り組む一方、国民の生活におけるQOLの
新しい在り方を「公」のセクターの立場より建議提言し実践する。
組織体:プロジェクト準備室・委員会・研究会などを発足し、本格的な活動へ移行できるものは
新たに法人格を設立し、独立していくプロジェクトも多数存在する。
江口 裕司
1968年 財団法人流通経済研究所 入所(消費財メ-カ-の流通政策、マ-ケティング政策等の研究活動および代表企業の指導)、1970年 財団法人流通システム開発センタ- 入所(経済産業省プロジェクト及び委託事業の推進:日本版バ-コ-ドの開発プロジェクト、クレジットカ-ドの磁気コ-ド開発および普及プロジェクト、流通および物流の人材育成プログラムの開発など)、(各業界の近代化プロジェクトの推進:鉄鋼・繊維・文具・玩具・クツ・電子部品・カメラなど)、(個別プロジェクトの推進:全国農業共同組合・全国生活協同組合・コンビニエンスストア・ホ-ムセンタ-の開発など)、1977年 アメリカ留学(アメリカの小売流通システムの研究のため)、1979年 株式会社ト-クツ入社(企画MG-経営企画室長-常務取締役-専務取締役、ト-クツグル-プ12子会社の設立、業界トップ企業へ)、2000年 株式会社ニュ-バランス・ジャパン取締役就任(フラッグショップ(東京店:原宿)の開設、新企画商品および新ブランドの導入育成を実施)、2005年 株式会社IMC-FIRM設立 代表取締役就任、(国内産業の新規プロジェクト指導及び国内企業の海外進出の指導・支援)、2007年 株式会社笹川能孝行事務所 設立 取締役社長就任、2012年 一般社団法人笹川経済支援機構を設立 理事就任